会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「狼…に、その布切れ。」



皆あたしをみると固まっていた



「あー!鈴鶫ちゃんー!」


福太郎が1番初めに寄ってきた



あたしは突然だったから驚いて、咥えていた兎を落とした



「本当に鈴鶫ちゃん?!」


ガウッ
(うん!)



「す、鈴鶫?」



りょーくんもあたしに近付いた



前にみたいに怖がらずにあたしを撫でた



「でっかくなったな。」



え、なんかりょーくんじゃない



別れる前のりょーくんはあたしに触るどころか、近づこうともしなかったのに…



「龍馬、どけ。鈴鶫の飼い主は俺だ。」



「あー…はいはい。お前どれだけ独占欲強いんだよ。そういうのは女の子に向けるもんだぞ?」



「うるさい。」



いーくんがそういうとりょーくんは、わざと聞こえるようにため息をついてあたしから離れた。



「鈴鶫。」



いーくんが呼べば、あたしは兎を咥え直していーくんに駆け寄った。