おにぎりを全て食べ終わりあたしは慎太郎さんたちのいる二階へと行った
「失礼します。」
あたしは静かに襖を開けた
すると慎太郎さんのそばで干城さんが付き添って何かを話していた
「で、中岡さん。犯人の特徴は?」
「…っ、…確か…伊予弁。」
「伊予弁…っと。あとは?」
「…幕府の、連中…かな。」
「幕府…。…新選組か?」
「さあ…っう。」
「おい、鶫!いるなら、ぼさっとしてないで手伝え!」
「…っはい!」
あたしはつい2人の会話に聞き入ってしまってたみたい
急いで慎太郎さんに寄り添って、痛くならないようにした
「…すこし、おち…ついた…よ。ありがと…鶫ちゃん。」
「どういたしましてです。」
「…忘れない、よう、…これ、渡し、とくね…。…はい。」
慎太郎さんは少し震えてる手であたしに2枚の文を差し出した
「一枚は、勝先生…に渡すため。もう…一、枚…は、以蔵から君への…最後の…文だ…よ。」
「…っ、以蔵さんから?なんで、最後なのですか?以蔵さんはまだ生きてますよ。生きて苦しい拷問を耐え抜いてます。」
「…鶫、ちゃん…、以蔵はもう、いない…んだよ。ね…?今す…ぐに、受け止め…なくて、いい。…だけど、…いつかは、受け止めな…い、といけないこと。」
「……。」
「…はい。これ…」
あたしに慎太郎さんは文を握らせた
「…ねぇ、…鶫ちゃん。君が、歌ってた…歌、聞かせて…ほし、いな。…駄目…かな。」
話題を変えるように慎太郎さんはそう言った



