何処かの屋敷に着き部屋に中岡さんを横にならした
「…っ!」
中岡さんの隣にいた人を見るとあたしは呆気とられた
「…りょ、龍馬…さん?」
龍馬さんらしき人は血だらけでピクリとも動いてなかった
顔にかかってある布を取ろうと手を伸ばしたら
「…つぐみ、ちゃん…ダメ。」
慎太郎さんがあたしの手を掴んだ
「…りょ、…うまはもう……っ。」
慎太郎さんは辛そうに顔をゆがませるとあたしを掴んでた手を離した
「…っ!」
「ご…めんっ。…っぅう…」
「慎太郎さん!」
あたしは慎太郎さんの近くに寄った
「…よかった。記憶、もどっ…たんだね」
「…っはい。」
駄目。
目が
目が
目が…
涙でぼやけて慎太郎さんの顔がよく見えない
そんな時あたしの頭を誰かが軽く小突いた
「泣くな。中岡さんはまだ生きてるんだ。死ぬ前提でなくんじゃねぇ。」
「…っ、はい。」
小突いたのは、先程慎太郎さんを運んでた人
「女、手当ては出来るのか?」
「もちろんです。」
久坂さんから教わったのがここでも役に立つなんて思ってもいなかった



