会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「その刀は、お前のなのか?」


「…はい。」


「一体、誰が…」


あたしは刀を嗅いでみる


人間になって嗅覚は衰えてしまったのだけど、人間よりかは少し嗅覚は優れていると思う


「…っ。」


龍馬さんの匂いがする


龍馬さんが今日ここへ来て刀を置いてくれたんだ


龍馬さんにお礼を言わなくては…!


「鈴、どこに行く。今日はもう町には行かない。」


町へ行って龍馬さんを探そうと思ったのだが、斎藤さんに腕を掴まれて行く手を阻まれた


「けど、」


「おー、斎藤何してんだー?」


斎藤さんに反抗しようとしたら、前から永倉さんが隊士を引き連れてここに戻ってきた


隊士がいるからなのか、あたしの名前を呼ばなかった


「逢い引きかー?」


永倉さんはにまにまとこちらを見ていた


「斎藤さんは女作って呑気だよな。」


「だな。」


永倉さんが引き連れてる隊士らがボソボソと小言を話してる