「今日は人が少ないな。」
「そうですね。何かあったんですかね?」
町へ来てみると、何時もは多いはずの人が今日に限って何時もより少なかった
「いや、何かはないはずだ。何時も人は多いが、たまに人が少ない時もあるんだ。多分、鈴が町へ来ている時に限って人が多いんだろう。」
「成る程です。」
ドンッ
「きゃぁ…っ。」
「…っと!」
斎藤さんと話しながら歩いていたら前から来た人とぶつかってしまった
体制が崩れたあたしをぶつかった相手が受け止めてくれた
受け止めた時にその人の匂いがあたしの鼻をくすぐる
なんだか嗅いだことのある懐かしい匂いがしたんだ。
「…大丈夫がぇ?」
「……っ。」
それにこの声…
訛ってて低くて落ち着いた声
「…龍馬さん…?」
その人に聞こえるだけの小さな声で囁いた
幸いにも斎藤さんは聞こえてないみたい



