会いたい。~それは2度と叶わない願い~



鈴の後をこっそり追う


鈴はどうやら町に用があるみたいだ。


「お嬢ちゃん、可愛らしいから二本まけといたで。」


「ありがとうございます」


「おおきにな。」


鈴は菊の花を何本か手に抱えていた。


墓参りするのか?


だったら、何か思い出したんか?


鈴は歩き出す


俺もその後ろをついていく。


暫く歩くと鈴はピタリと止まった


俺も止まり、鈴をみる


鈴は辺りを見回して軽く駆け出した。


「…っ、気づかれてしもうたな。」


鈴の後を追うように走る


けど、人が多いため途中で鈴を見失ってしまった。


「…はぁ。」


溜息をついて諦めかけた時


「…っ!」


鈴が家と家の間にある裏路地に入って行くところが見えた