会いたい。~それは2度と叶わない願い~



「お、山崎。いいもん持ってるじゃねぇか。」


届ける最中、原田さんと永倉さんに出会った


2人とも袴を着ていて、竹刀を片手に持っている。


おそらく、稽古をしてきたんだろう。


「新八、さっき朝餉食べてきたばかりだろう?」


「稽古した後はどうしても腹が減るんだよ。それに、食わぬ膳は武士の恥ってな。」


「よかったら、全部どうぞ。」


「おっ!いいのか?!」


目を見開いて、嬉しそうに顔をほころばせる


「ごめんな、山崎。ったく、新八のやつは…」


「いえ。」


「遠慮なくいっただきまーす!」


原田さんが呆れているのにも関わらず、永倉さんはおにぎりを両手に持ち頬ばった。


「この塩加減といい…もご、米の炊き方といい…もぐもぐ。誰が作ったんだ?」


「鈴ですよ。」


「へぇ〜、あいつ料理出来たんだな。ま、女だし出来るか。俺も一つ貰おう。」


原田さんもまたおにぎり一つ手に取って食べた