鈴を俺は疑っているわけではない


けど


副長の命令だからこそ


俺は反抗できない


「あれ?山崎さん?裸足でどうしたのですか?」


「…え?…あ。」


「…くす。ぼーっとして、山崎さんらしくないですよ。」


どうやら俺はぼーっとして草履も履かず庭に出てたみたいだ。


それを偶然鈴が声をかけた


「たまには、俺だってぼーっとする。」


「そうなんですか?山崎さん、いつもしっかりしてますのに。…なにかあったんですか?」


「いや、何もない。」


俺は鈴の元から離れ、足を払い部屋に行こうとした。


「何もなくはないですよね?」


けど、鈴に手を掴まれた