そんなことしているうちに、監視している誰かはいなくなった
あたしはそれを見計らって伊東さんに話しかけた
「伊東さんの手って、あまり剣だこがないんですね。」
「そうね。あんまり剣術は得意ではないから。」
「嘘ですよね?確か、何かが二つ取ってるって。」
「神道無念流、北辰一刀流…のこと?」
「そう!そうです!」
「まぁ、私はそれなりに強いですよ?けど、私は頭脳戦が得意なのよ。」
「では、あたしは頭脳戦…?得意ではないですね。どっちかというと、動く方が好きなので。」
えへへ、と伊東さんに笑う。
けど、伊東さんはそんなあたしを見て少し苦しそうな表情をしていた
「伊東さん?」
「辛いのなら泣いてもいいのよ。受け止めてあげるから。」
「辛い?何を言ってるのですか?」
「あの2人を同時に__…」
伊東さんがそう言いかけた時だった。
ガラッと勢い良く襖が開けられた
「伊東先生!」
「…平助くん?どうしてここに?」
平助くんが真剣な表情で仁王立ちしていた
けど、そんな平助くんだけどあたしたち二人の状況を見ると急に顔が真っ赤になった



