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髪飾りが粉々になって何日かが経った
あれから何故だか胸騒ぎがする
髪飾りを見て落ち着かせようとしても、
余計に胸騒ぎがする。
「…眠れません。」
ついには夜眠れなくなった始末。
あたしは庭を散歩してスッキリさせようと部屋を出て、草履を履いて庭に出た
ジャリ
ジャリ
ジャリ
あたしの足音しか聞こえな静かな夜
大きな岩があるところにあたしは腰を下ろした
それと同時に
ピィーーーー、と鷹の鳴き声がしたかと思うと籟様の声が聞こえた
「鈴。」
「…っ、ら、籟様!」
いきなりだったものだから、驚いてしまった
「鈴、良いか?落ち着いて聞くんじゃぞ?」
「えっと、籟様?いきなりどうしたのですか?」
「いいから聞け。いいか?実はな__…」
籟様から聞かされたことは、一瞬疑いそうになった
だって信じられないから
籟様でもあんな『嘘』でもつくのかと思ってしまった
でも、
できれば『嘘』がいい。
ううん。
絶対『嘘』が断然いい。
ー『実はな、あやつ…以蔵が殺された。それと、あやつの先生とやらも同じ日に殺された。』ー
ね?
こんな『嘘』はいらないんです。
『死』んだ、という事実の『嘘』はいらない。



