会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「ここ最近、忙しくなると思うさかい。だから、新しい髪飾りはもう少し待っててくれへん?」


「…はい。」


山崎さんはあたしに近寄ってくしゃりと頭を撫でる。


その手が何故だか心地よくって嬉しくなる


剣だこでゴツゴツした手のひら
あたしより大きな手
暖かい手


山崎さんの手は以蔵さんの手みたい


以蔵さんに撫でられてるみたいで
あたしは不安がなくなる


「ほら、今日は副長の所に行く日だろ?行ってこい。」


「はい。いって参りまります。」


「ん、いってらっしゃい。」


山崎さんから離れ、部屋を出た。


部屋を出て土方さんの元へと向かう


その途中風が強く吹いた


「きゃ…っ!」


風で髪がなびく


風が止み崩れた髪を直そうと手を動かした時


チリンチリン…


と鈴の音が鳴った。