会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「えーと…。どうしましょう。」


山崎さんはあたしの言葉を遮り遮りで言葉を被せて話、さっさと部屋から出て行った


「後で言いましょうか。」


夕餉を持ってきた時に山崎さんに断ればいい。


けど、その日は藤堂さんが夕餉を持ってきてくれた


「鈴、本当にごめんな。」


夕餉を持ってきた時、藤堂さんにまた謝られた


「いえ、あたしの方こそ冷たくしてごめんなさい。」


「じゃ、お互い悪いってことでいいな?」


「はい。」


「おしっ!じゃ、鈴しっかり食ってくれよな!」


「はい。藤堂さん、ありがとうございます。」


「…あー。『藤堂』じゃなしに、『平助』って呼んで欲しい。駄目か?」


「平助、さん…ですか?」


「おしっ!それでいい!じゃ、食べ終わったころ片付けにくるな!」


平助さんは部屋に入ってくる時の顔とは反対に、笑顔で部屋を出てった。