巾着を取りに行った山崎さんが部屋を出た。
「…ふぅ。」
寝てた時に夢を見ていた
夢、というより思い出の方がいいのかもしれません。
『泣き顔ばっかの鶫は嫌。もっと笑ってろよ。な?泣いてる鶫も好きだけど、笑ってる笑顔の鶫が俺はもっと好き。』
以蔵さんがいなくなってしまう気がして泣いてばかりいたあたし。
そんな、あたしに以蔵さんが言ったことを思い出した。
だから、あたしはもう泣かない。
その言葉を思い出しただけであたしは元気が出た気がしたから。
以蔵さんの言葉は元気が出ます
悲しくなって泣きそうになった時は、以蔵さんが言ってくれた言葉を思い出して元気をもらおうと思います。