「……」 「あれ?山崎さん、なんでそんなに離れてるのですか?」 「気のせいだ。」 俺は赤く染まった顔を隠すように、鈴から顔を背けた。 「あ、そうだ。山崎さん、小さな巾着ないですか?この髪飾りを入れたいので。」 そう言って鈴は折れた髪飾りを見せてきた。 「あぁ、持ってる。ちょっと、待ってろ。」 偶然にも、俺は小さめの巾着を持ってることを思い出した。 俺は立ち上がって、自分の部屋にある巾着を取りに部屋から出た。