会いたい。~それは2度と叶わない願い~






空が茜色に染まる頃鈴はやっと泣き止んだ。

襖に耳をあてると部屋の向こうから微かに寝息が聞こえる


俺はそーっと、襖を開け部屋に入った


「…スー」


寝ている鈴に近づいて顔を覗き込んだ


相当泣いたんやな。
目ぇが晴れてる。


俺はそっと鈴の頬に口付けを落とした


「…っ、う。」


「…!」


「…、スー。」


鈴が寝ている時に頬に口付けをしたのは何度目だろう。


何度か数えられないほど、鈴が寝ている時にした。


してはいけないことだって分かってる


けど、鈴が好き過ぎてやめられない


「鈴、好き。」


耳元で、そっと囁く


すると鈴は寝ぼけているのか、俺の手を握った