「はい。局長にそう伝えておきます。」


「その必要はないわ。私がその時に、話をするから。いいかしら。」


「…はい、そうおっしゃるなら。では、これで失礼します。鈴行くぞ。」


「え、あ、はい。」


あたしは山崎さんにそう言われ、立ち上がろうとすると、伊東さんに止められた


「鈴さん、私とお話しません?もしかしたら、話をしたら鈴さんの記憶が戻るってこともあるでしょうし。ね?」


伊東さん、約束守って下さるのですね。



「伊東さん、鈴は今からすることが沢山あるのです。」


あたしの代わりに山崎さんが断りを入れた


「鈴さんに聞いているのですよ?山崎くんには聞いてませんわよ。さ、鈴さんどうします?」


「…たい…す。」


「え?」


「伊東さんとお話がしたいです!」


あたしははっきりと山崎さんに告げた