伊東さんはあたしの方を向いてはっきりと告げた
「…そうなんですか。本当、早かったですね。」
「これなら、順調にことが進みそうだわ。そう思うでしょ?ねぇ、鈴さん。」
「…はい。」
伊東さんは再びお茶を飲んだ。
そういえば、あたしは伊東さんに聞きたいことがあったんだ。
「伊東さん。何故、以蔵さんとあたしの関係を知っていたのですか?」
そう、以蔵さんのことです。
初めて伊東さんと出会った時
『…岡田以蔵。』
そう意味あり気にあたしに囁いたんです
あの時は深くは考えなかったのですが、
今思えば何故以蔵さんの名を呟いたのか疑問に思っていて仕方がないのです
「そうなんですね。では、噂は本当だったのですか。」
「え…。」
もしかして、あたしあの時かまかけられてたのですか?
そうだとしたら、あたしは墓穴を掘ってしまいました。
あたしは一気に血の気が引いて行く



