月日がたち2月に入り、もう直ぐ3月を迎えようとしていたある日のこと
「山南さん、そういえば見かけませんね。風邪でも引いたのですか?」
近頃、山南さんを見かけなくなった
昼間、あたしは土方さんの小姓として土方さんの部屋にいた
「あぁ…ま、…な。」
「……」
途切れが悪い土方さんを見てあたしは、ふと伊東さんが言ってたことを思い出した
『…山南さんは時期に脱走するわ。知ってる?無断で脱走すると、切腹ものらしいわよ。』
「……っ。」
切腹…
そうか、山南さんは無断で脱走なんかして切腹したんだ。
何と無くあたしはそう思う
伊東さんの思い通りになってしまった…
「おいっ!!鈴、どこに行くんだ!」
あたしは無意識に体動いて、部屋を飛び出るように駆け出した
ドタドタ
長い長い廊下を走ってあの人を探す
「…ちょ、鈴ちゃん?!」
「鈴っ!?どこにいくんだ?!」
「昼間に部屋から出るな!」
谷さんや永倉さん、斎藤さんに途中すれ違いあたしを止める
けど、あたしはそんな声すらも届いてなどはいなかった



