会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「味方になったことですし、名前、教えときますわね。私は伊東甲子太郎と申します」


「伊東、甲子太郎…。」


「ええ。今夜はもう終わりにしましょうか。続きはまた明日の夜。この木で。」



そう言うと伊東さんは去っていった


伊東さんの姿が見えなくなると、あたしもまた部屋へと戻った






次の日の夜


あたしは約束通り、昨日の木のところで待っていた


ジャリ


後ろから足音が聞こえた


「あら、約束通りに来たのですね。」


「ええ、約束通りに来ましたよ?伊東さん。」


振り返らずに、伊東さんを呼んだ


「逃げ出すんじゃないかと思ってましたよ。」


「あたしは、逃げませんよ。」


あたしは後ろをやっと、振り向き睨むように伊東さんをみた