会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「おや、これはこれは。可愛らしいお嬢さんですこと。」


男の人があたしを見下ろすような目で見ていた


「…誰ですか?」


こんな男の人は見たことないです


「あなたこそ誰なのですか?」


男の人はあたしに一歩、一歩と近づく


あたしはその場から動けずにいた


その間もまだ男の人はあたしに詰め寄る


「あたしは鈴です。」


「鈴…ですか。無防備に名前を教えて頂けるとは。ふっ、馬鹿な小娘ですねぇ。」


「あたしは名乗りました。では、今度はそちらです。」


「私?あなたが私の名を知ってどうなるのですか?」


ドンッ


「…っ!」


あたしはいつの間にか壁際まで追い詰められて、壁とその人に挟まれてしまった