「なんで、見廻組はそいつを探してんだ?」
「確か、捕らえられてる土佐藩士の為にらしい。」
「へぇー。拷問されてるのに恋仲に会うなんて随分と緩いんだな。」
「いや、そうじゃない。その女を痛めつけて、口を割ろうとしているらしいんだ。そう提案したのは…幕府側の人間だ。」
そう告げられ俺は動かしてた手の動きが止まった
もちろん、他の人達もだ。
「女…を傷つけるのか?」
「あぁ、そうと言っていたな。だが、その女も罪人だ。その土佐藩士と共に、幕臣の人や幕府の人を晒し首にしていたらしい。」
「…っ。」
皆は複雑な顔で副長の言葉を聞き取っていた
「それに、見廻組らの間でこんな噂が流れてる。芹沢一派であった佐伯がいただろう?そいつを殺したという噂だ。」
「…っ。」
「それに、今京にいるらしい。これ以上被害が出ないうちに、と。それも含めこっちに回ってきた。俺たち新選組は京の治安を守るのが仕事だ。だから、頼んだ。巡察をしながら探してくれ。以上だ。」
言い終えた副長は何事もなかったように夕餉を始めた
「……」
しかし、それとは反対に永倉さんと原田さん、藤堂さんたちは何かを考え込むようにして夕餉を再び食べ始めた
俺もまた、考え込みながら食べた



