一滴、一滴と涙は止めることなく溢れ出てくる


毎日いつもずっと一緒にいたからかな


たとえ以蔵さんが今生きていても
隣にいないだけで


苦しくなる


苦しくなって悲しくなって


あたしは自分を抑えきれなくなる


「許さない…っ、許さないから…っぁ。ううっ…」


許さない


許さない
許さない


新選組も
会津も

幕府も


許さない…



「以蔵さん…あたし、どうすればいいのですか?」


これから、誰も知らない人間たちの中で生活するだろう


それもあたしが嫌いな新選組の者らの中で。


嘘が全て貫き通せるはずもないし

いずれかは"嘘"がばれてしまう