だから、鈴は違うな。


俺は鈴が来る間そんな事を考えていた


「お待たせしました」


見廻組がいなくなると鈴が入れ違いのように戻ってきた


「あったか?」


「はい。ところで、先程誰かと話していませんでした?」


「見廻組の連中が俺のところにやって来たんだ。」


「…っ、な、何かあったんですか?」


鈴は俺に突っかかってきた


何か焦ってる


俺はなんとなくそう感じた


「鈴鶫という女を探してるから見てないか、って俺に聞いてきた。」


「……っ。」


「鈴?」


おかしい



鈴は目を見開いて固まっていた



もしかして、



「鈴、お前が




鈴鶫なのか?」