「蕎麦を二つ。」
「二つな?すぐ出来るから、ちょっと待っててな。」
運良く店は混んではおらずすぐ店に入れた
「どうした?」
鈴は店の中をキョロキョロと見回しては眺めている
そんな鈴に疑問を持ち話しかけた
「いえ、なんでもありません。」
「他にいるものがあるのか?」
「…っな、ななないです!」
「何が食べたいんだ?今日は特別にいい。ほら、言ってみろ」
「…だ、団子が食べたいです。」
「団子?ここには売ってはいないが?」
「…っ、そう、ですね!」
品書きには団子という文字は一つもない
なんで、分かるんだ?
なんで、そんなこと知ってるんだ?
一つ、一つと、また種が植え付けられる
「へい、お待ち。」
気まずい雰囲気がなったところに、蕎麦が来た
「団子ってあるのか?」
「えぇ、まあ。」
「品書きには書いてないのだが?」
「あぁ、それはな、」
「あ、あたし団子はもういいです!食べましょう、山崎さん。」
店の者が説明しようとしたところを、鈴が止める
「ん?嬢ちゃんどっかで見たことあるな思うたら…!いつものな!ちょっと、待っててな」
そう言うと店の者は奥へと入って行った
「お前、ここに結構来てたんだな。覚えてるか?」
「…そうみたいですね。いえ、覚えてません。すみません」
「そうか。ま、得したな。」
「はい。」
それから暫くして団子が来た
「よう、食べててな。」
「ありがとうございます。」
「ゆっくりしててな。」
店の者がいなくなったところで俺たちは蕎麦を食べ始めた



