「知っています…」
「…そうか。」
「以蔵さんは許されるのでしょうか」
「……それは分からんな。」
「そう、ですか…」
よかった
以蔵さんが生きていて
あたしはそれだけで今は安心する
隣にいないということは辛いけど
以蔵さん自身が死んでしまったら
それこそあたしは生きる意味を無くしてしまう
涙がまだついている頬をこすった
「以蔵さんを助けることは出来ますでしょうか。」
あたしは籟様に訪ねた
もし助けることが出来るのなら助けたい
じっと籟様を見る
「…そこまでは知らぬ。」
「そう、ですか…」
籟様は見ていたあたしの視線から逃れてそう言い放った



