「以蔵さん、今なんて、」
そう聞いたとき運が悪く誰かがいきなり入ってきた
「邪魔するきー。」
「ちょっと、龍馬。声かけてから入ろうってば!」
「ええじゃ、………」
「………」
「……」
「……」
あたしたち四人は目が合うなり固まった
「うわぁぁ!」
いきなり来た2人のうち1人が突然叫び出した
あたしはその声で驚いて、つられて驚いた
「きやぁぁぁ!」
そんなあたしを以蔵さんが包み込むように隠す
「ほたえなや、慎。うるさいき」
「えぇ?!龍馬は普通なの?男女が…っだ!」
「うるさい、黙ってろ。鶫が怖がるだろ?慎」
龍馬と呼ばれた男
慎と呼ばれた男どちらとも見たことがあった
あたしは以蔵さんの胸の中から抜け出し乱れた着物をさっと直した
「えっと、梅太郎さんと慎太郎さん?」
あたしがそういうと2人は驚いた
「おぉ、おまさん!鈴鶫じゃなかか。」
「久しぶりだね!」
「鶫、知り合いだったのか?」
「はい。見世物にいた時助けてくれた方です。」
以蔵さんは納得して、睨むように梅太郎さんたちをみた
「な、なんじゃ。そげに睨まんでもええぜよ。それにしても、おまさん名前かえたん?」
「はい、以蔵さんが付けてくれました」
あたしがそう答えると慎太郎さんは何か思い出したように口を開いた



