会いたい。~それは2度と叶わない願い~



「失礼します」


部屋に入ると荷物を少しまとめた先生が座っていた


「以蔵に鶫、よく聞きなさい。」


「はい。」

「はい。」


「荷物を最低限にまとめなさい。明日の朝には京を出ますよ。」


先生は淡々と話した


「出るって、いきなり…。何故ですか、先生!」


「以蔵、静かに。理由を教えますから。今私たちは追われています。」


「……っ?!」


先生と以蔵さんは話が分かるみたいだけど、あたしには全く理解できないでいた


「私が殺すように命じて来た幕府の者を晒し首にして来ましたよね?」


ばくふ…?


確かに晒し首っていうのはあたしと以蔵さんは殺した者にしてきました


けど、殺した人は辻斬りや追い剥ぎだって先生は言ってました


以蔵さんは何も言わなかったけども。



ばくふって、あの幕府のことですよね


「私たちが暗殺したって、誰かが見たり言ったりしたらしく私たちは指名手配をされてます。あの龍馬たちのように。まぁ、見廻組の中での指名手配らしいですよ。」


「…っ!だから、逃げるのですね。」


「そうと言っているでしょう?以蔵は何を聞いてるのですか?ほら、さっさと2人とも荷物をまとめなさい。明日は動きやすい着流しでも着なさい。」


もうここにいても仕方ないため、あたしたちは部屋を出た


先生の部屋からあたしたちの部屋へと入り、荷物を其々まとめた


「……」


荷物って言ってもあたしには荷物があまりない。


着ているのだって、誰かからのお下がりでとりあえずは明日着るものだけでいい


あとは、刀と以蔵さんにもらった髪飾り


以蔵さんをみると、あたしと同じらしく荷物は金子だけしかない。


あたしの給料は以蔵さんに全て預けてるから、あたしのは以蔵さんが持ってる