会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「鶫!大丈夫か?!」


桂さんとかいう人が来島さんと話し始めた時以蔵さんが来た


「は、い…」


「岡田くん、間に合いませんでした。」


桂さんは以蔵さんの名前を呼ぶ


「そうみたいですね。鶫、立てるれるか?」


「…た、立てないです。」


腰が抜けてるみたいで起き上がれない


そんなあたしを以蔵さんは横抱きにしてくれた


「失礼します」


以蔵さんは2人に頭をさげそのまま部屋を出た


「……ごめんな、鶫1人で行かせて。」


「…こっちこそごめんなさい。説得出来ませんでした…」


ゴツン


「……っ。」


以蔵さんに思いっきり頭突きされた


「説得できたとかできなかったとか、今はどうでもいい。分かるか?」


「……。」


「俺はどれだけ心配したと思ってるんだ?」


「…ごめんなさい。」


「案の定、ああなってるじゃないか。」


「……」


「あの場合、久坂を呼んでくればよかったんだ。そしたら、お前が怖い思いしなかった。」


「怖いって、どうして分かるんですか?」


以蔵さんに一言も怖いって言っていませんのに…


「手震えてるし、お前泣いてる」


手を見ると微かに震えていた
それに
頬が涙で濡れていた


「鶫は泣き虫。」


「…っふぇ。」


「わ、馬鹿っ。今泣くな。人が来たらどうすんだ??!」


そうは言ってもらって一度緩んでしまった涙は止めどなく溢れていく


「ったく。」


以蔵さんはあたしを一度下ろし、すっぽりとあたしを包み込むように抱きしめた


「これなら、存分に泣けるだろ?泣き虫さん。」


「ば…かぁ。…ぐす、ううっ…」


あたしは以蔵さんの胸のなかで泣いた


「こ、怖かったです……。」


「もう、大丈夫だから。な?」


以蔵さんに頭を撫でてもらい、余計に涙が出る


「もう、大丈夫だ。俺がついてるから」


何度も何度も頭を撫でてもらった


自然と落ち着く。


離れたくない
もう二度も離れたくもない


あたしは以蔵さんの服を離さないように握った。