「見るな。」
「はいはい。あ、そういや怪我してたんだったな。おーい、久坂ーー!」
伊藤さんは大きな声で久坂さんを呼んだ
「伊藤、今夜は久坂はいない。」
久坂さんの代わりにきたのは山縣さん。
あたしの兄上みたいな存在になった。
昨日、山縣さんが兄としてって言ってくれた
「そういや、そうだったな。代わりに有朋が手当てしてやれ。俺はそういうの苦手だから」
あとは俺がやるから、と伊藤さんは以蔵さんを運んだ
「鶫も来るか?」
「うん!」
あたしはみんなの後に続いた
「…った!」
「うるさい、静かにしろ。男児だろ?」
「童みたいに扱うな。」
「以蔵さん、頑張って下さい。」
あたしは以蔵さんの空いてる手を握った
「……鶫になら童扱いされてもいい。けど、山縣にだけは無理。」



