「失礼します。」
「以蔵、来たましたか。おや、鶫も。」
「先生、用とは。」
「頂戴いいですから、鶫にも聞いてもらいます。まずは座りなさい。」
あたしたちは先生の前に座る
「貴方たちは行儀が悪いです。それに、お礼の仕方がなってません。」
「今それ言うことですか?」
「ええ。そうですよ?」
なんだか以蔵さんの雰囲気がさっきより落ち着いていた
「誰かに何かしてもらったらお礼をいうのですよ。分かりましたか?以蔵に鶫」
「はい!」
「…」
「以蔵。」
「はい、承知しました。」
あたし達が返事をして満足した先生
「鶫、これを受け取りなさい。」
先生に差し出されもらったのは細長い刀
「あ、ありがとう…ございます。」
刀は出来るだけ見たくはなかった
父様が殺された時に使われたアレだから
それに佐伯さんを殺した時に使ったんだから…
「鶫と以蔵、よく聞きなさい。追い剥ぎと辻斬りに会ったらすぐに斬り殺しなさい」
え?
今先生、なんて言ったの?
嘘だよね…?
「何故ですか、先生。」
「私の邪魔をするからですよ。分かりましたか?」
邪魔?
それなら殺してもいいの?
けど、
佐伯さんを殺した時だってあぐりちゃんたちの邪魔するから憎くて殺したんだ。
じゃあ、父様の時は?
あれだって邪魔されたから殺したの?
なんだかよく分からなくなってきた
「鶫、行くぞ。」
「……」
あたしは以蔵さんに連れられて先生の部屋を後にした。



