会いたい。~それは2度と叶わない願い~



その日から前みたいな雰囲気はなくなった


以蔵さんは一緒に寝てくれるようになったし、稽古も教えてくれるようになった



そんなある日あたしは先生に呼ばれた



「先生、呼びましたか?」


襖の隙間から先生の様子を伺う


「ええ、ですから入ってきてもいいですよ」


あたしは部屋に入って先生の前に座った



「鶫。お前は今日から私の小姓とする。いいな?」


「……。」


先生の小姓って、以蔵さんと同じ役目?
聞き間違いではないですよね?


「返事は?」


「は、はい!あたしは一生先生の小姓になります!」


「はは、一生とは以蔵が妬くよ。」


「妬く?」


「今は分からなくてもいいですよ。以蔵を呼んでもらえますか?」


「はい!」


あたしは先生の部屋から出て以蔵さんを呼びに行った