悔しい悔しい…
あたしの中は真っ黒く染まって行く
なんで
なんで
なんで
なんで
なんで…!
「大丈夫か?」
「ええ…」
「さて、さっさと中にはいろうか。皆が心配してる」
「……はい」
あたしたちは中に入ってく
中に入ると皆あたしのことを心配してたらしく、あたしを見ると抱きついてきた
「よかった~、鶫が無事で。」
ねぇ
「お前になにかあったらどうしようかと不安だったんだぞ」
それは
「鶫、おかえりなさい。」
一体どっちのあたしに対して接してるの
人間の鶫?
それとも狼であった人間の鶫?
記憶がなくなっても
狼であった人間であるあたしはあなたたちにのほんの少しの記憶の隅にあるの?



