「今からあやつらの記憶を消す。ただし、全部が全部消すわけではない。お前が狼であることに関することだけけしてやる。」
籟様はあたしに淡々と話す
「それなら、お前のことを皆は快く受け入れてくれるであろう。」
「……」
「最後に一つ言うておく。我の伝言を聞いたと思うがもう一度言う。
本当の正体を明かすな。
そして、お前の寿命はもってあと5年か4年じゃ。」
あたしの寿命…?
「人間に突然なったことでお前が本来生きるはずじゃった狼の寿命が半分に減ったんじゃ。」
「人間の寿命になるのではないのですか?」
「お主はもともと狼としてうまれたからの。」
あたしは血の気がサーっと引いて行く気がした
「以蔵さんと長くは共に生きれないってことですよね。」
「勿論じゃ。」
「……」
「では、そろそろ我は行くとしようかの。」
そう言うと籟様はあたしの目の前から消えて行った



