「鶫は元気だな。」
「はい。お月様は好きなんです。昔、よく見てましたから。」
「そうか。あ、鶫は先に屋根に行ってて。俺は団子を持ってくるから。」
「はい。」
「箪笥じゃなくて団子だからな。」
「…い、以蔵さん!分かってます!前は分からなかっただけですから!」
「はいはい。」
以蔵さんはそう言うと部屋を出て行った
行ったのを確認するとあたしは部屋を出て外から屋根へとよじ登った。
屋根に着きあたしは落ちないところで腰を下ろした
「……いつ見ても綺麗。」
空を見上げるとあたり一面に星が散らばってる
星たちの真ん中にお月様が綺麗に光って輝いてる
「鶫。」
「あ、以蔵さん。」
以蔵さんは団子が乗ってるお皿を持っていた
あたしはそれを受け取った
「ありがとうございます。」
「ん。」
「いただきます。」
「……ます。」
あたしと以蔵さんは黙って空を見上げて団子を食べ始めた
「鶫。」
「なんですか?」
「……なんでもない。」
「……?」
最近の以蔵さんは変。
なんだかあたしと話すことに遠慮してるみたいで。
気になる
だけど、
聞いたらいけない気がして何も触れない



