この笑顔の人間知ってる
「先生…?」
あたしの傷を治すために薬をくれた人間
「えぇ。本当に鈴鶫ですか?」
「うん…!人間…なった。」
「そんな摩訶不思議なことが出来るのか?化けてるんじゃないのか?」
先程まで黙っていた人間たちがわらわらとあたしたちの周りに集まってきた
「よく出来てるな。」
あたしの頭を撫でてみたり、
あたしの頬を触って見たり
あたしの手を触って見たり
人間達はあたしに近寄った
「……っ、い…いーくん。」
人間に囲まれるのはあの日以来でとても怖かった
「鈴鶫から離れろ。」
いーくんがあたしに手を伸ばした
その手を掴む
そのままいーくんの胸の中へと包まれた
「大丈夫か?」
「うん。大丈夫…、また…助けてくれて…ありがとう、」
「どういたしまして。」
よしよし、といーくんはあやすように頭を撫でてくれた



