会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「鈴…鶫で、鈴鶫…。いーくん付けた…名前…」


「もしかして…お前、俺が昔飼っていた狼の鈴鶫?」


「…うん!」


「嘘だろ?」


「本当…。」


「…それなら、辻褄が合うな。」


いーくんはボソッと呟いた


その言葉を久坂という人間が聞いたみたいで


「辻褄?」


「あぁ、最近こいつに剣術を教えてるんだ。で、そいつの素振りが俺の素振りにそっくりなんだ。」



「以蔵、最近よく昼間に出掛けると思えば逢い引きをしていたのですね。」


「ちょ、先生っ!」



「…先生?」


「あぁ、お前かよく知ってる先生だ。」


いーくんがそう言うと先生はあたしに近づいてきた


「お久しぶりですね。」


ふわりと先生は微笑んだ。