どのくらい走っただろう。
足がもつれそうなくらい疲れた
ここ最近…いや、佐伯さんを探すようになってから飲まず食わずで寝ずに過ごしてきたからかな?
足を止めた頃にはもう立ってはいられないほどだった。
「ほら、入れ。」
「え…?」
「今日はここに泊まれ。来い。」
あたしはその人間について行った
ガヤガヤ
その家に入るととても騒がしかった
「お!久坂さん、今お帰りで?…っで!」
「全く。俺の名をこいつに隠していたんだが。はぁ…」
「女…ですか?」
「あぁ。おい、名前はなんて言う。」
あたしはあぐりちゃんの家しか見たことがなかった
こんな広くて大きい家は入ったことないから二人の会話なんか聞いてなどはいなかった
あたしはあたりを見ていたりしていたから



