会いたい。~それは2度と叶わない願い~






チチチ


鳥の鳴き声が聞こえる


あたしは目が覚めた


背伸びを一つして木から飛び降りた


昨夜あの後あたしは山の中に入り、木に登りそこで寝た


あたしはすぐさま町へと向かった


町へ来てみると何時もと変わりのない町だった


まるで昨夜の出来事が嘘だったかのように…


立ち止まりあたしは空を見上げる


最近空を見上げてばかり


雲一つもない空


汚れも知らない空


今日はそんな空だった


ドンッと誰かにぶつかった


「すまへん。」


「……」


あたしはぶつかった相手をちらりとみるとまた空を見上げた


「無視せんでほしいわ。」


「……」


相手の声すらも届かなくなった


ただあたしは道の真ん中で空を見上げる


「なぁ!!」


ドンッ


あたしはその人間に突き飛ばされた


いきなりのことだったから当然尻餅をつく


「嬢ちゃんが無視するからいけんのや。」


「……」


あぁ、人間がにくい。


またそんな感情の波がおそってくる


「なぁ、聞いてんのか?!」


人間は大きな声をあげた


そんな声に反応した周りの人間達は立ち止まってあたしとその人間を囲むように見ていた