「…あぐり、お前だけ逃げろ。さぁ!」
愛次郎さんはあぐりちゃんにそう告げる
だけど、あぐりちゃんは動こうとしなかった
「あぐり。」
「俺らの存在を無視しないでくれるかな?」
佐伯さんは手に持ってるアレを愛次郎さんに向かって振りかざした
グシャ
「ぐっああああっ!!」
愛次郎さんは叫び声とともに地面へと倒れた
「愛次郎っ!」
あぐりちゃんはすぐさま愛次郎さんの元へ駆け寄った
「…あ、ぐり、愛してる…。………。」
「愛次郎?ね、起きて!」
あぐりちゃんは何度も何度も愛次郎さんの体を懸命に揺すった
「……っ!」
それがあの出来事と重なって見えて余計にあたしを動けにくくする。
「…っ、っは…ぁ…っはぁ…」
あたしは心臓を抑え呼吸を落ち着かせた
「さて、お前はどうする?」
今度はあぐりちゃんにアレが向けられる
「…っ。あ、貴方たちに殺されるより自害した方がマシよ。」
そう言ってあぐりちゃんは口のあたりを動かし、その場に倒れた



