会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「夜な夜な、2人は何をしてるのかな?」


からかうような、そんな声が聞こえてきた


ガサ


と音とともに2人の横にあった茂みの中から人間が4人出てきた


あたしは影に隠れ様子を伺った


「佐伯?どうしてお前がここに?」


サエキ…


そう呼ばれた人間は四人の中でも背が高かった。


月の明かりで佐伯さんという人間の顔がよく見える



「くくっ。」


「な、何を笑ってる。」


愛次郎さんはあぐりちゃんを隠すように一歩前に出た


「お前は殺されるっていうのに呑気だなぁ。」


佐伯さんは腰にあったアレを抜いた


佐伯さんに続いて残りの人間も抜いた


月明かりに照らされたアレは鋭く光っていた


「……っ。」


助けたかった


だけど、怖かった


「佐伯!!騙したのか?!」


「今頃気付いたのか?」


「くそっ!」


「佐々木、お前刀はどうしたんだ?え?」


「…っ!」



「駆け落ちすることしか頭になかったんだな。肝心の武器のことなんか忘れてたんだな。」


愛次郎さんは悔しそうに顔をしかめた