駆け落ち…?
知ってる…。
狼の頃、よく周りの夫婦は駆け落ちをしてた
だけどすぐに捕まって罰を受ける。
あたし達の群れの掟は少し厄介
想い合う相手よりも仲間を大事にしないといけない
だから厄介。
それに愛次郎さんは確か抜け出せれるか分からない。
抜け出したとしても罰があるとか…
「どうした?考え込んで。」
「愛次郎さん…、逃げる…捕まる。そのあと、罰…」
「つまり、愛次郎っていう男は、駆け落ちして無断で逃げる。そして捕まれば罰を受ければならない。」
鷹夜さんの言ったことが大体あっていた。
「うん。」
「そいつらはいつ出るんだ?知ってるのか?」
「5日後…って。」
あたしはそういうと鷹夜さんは考え込んだ。
暫くすると何か思いついたように顔をあげた
「なら、2人の後をこっそり追って無事京から出るまで見守れ。」
「…守る?」
「そう。」
守る…か。
思ってもいなかったな。
そうしたら少しでも安全に2人は京から出ることができる。
「あたし…守るっ…!」
「そうか。ならそれまでには剣の腕が上がっていなければならない。」
「…うん、頑張る…!」
あたしは朝よりかは気持ちがスッキリした
其の後も日が暮れるまで剣術の稽古をした
「また明日な。」
「…うん。」
昨日と同じように明日会う約束をしてあたしたちは別れる。
あたしは朝より軽い足取りで家へと帰った。



