会いたい。~それは2度と叶わない願い~

別に焦ることはないけど。


心が落ち着かない



「…行こう。」


元々やることがないあたしは昨日と同じ場所に行くことにした






「遅い。」


案の定、鷹夜さんは来ていた



「…ごめん、なさい。」



あたしは項垂れて下を向く


コツンと、額を小突かれた


「別に怒ってない。」


「よかった…」


あたしは顔をあげる



「うん。さて、今日は剣術を教える。ほら。」


そう言って鷹夜さんはあたしに木刀を渡して来た


「…木刀?」


「あぁ。ほら、こっちに来い」


鷹夜さんはあたしの手首を掴んで進んだ


ドキ


鷹夜さんが触れているところが熱い


そこから熱が広がって行くような感じ






「着いたぞ。」


連れて来られたのは河原。


「ここなら、多少騒いでも大丈夫。」


「……?」


「短期間で上達させてやる。そのかわり稽古は厳しいからな。」



「よろしくお願い、します」



強くなれるならいい。



強くなりたい



少しでも…


あたしは真っ直ぐ鷹夜さんを見た


「…っふ。そうか、ならば手加減しないからな」


「うん…!」


この日からあたしは鷹夜さんから教わることになった


「まずは素振りからだ。」


あたしはむかしいーくんたちがやってたようにほんまを振った



「やったことがあるのか?」



「ううん。」


「その振り…、俺にそっくり…。」


鷹夜さんは何か呟いていたけど、聞き取れなかった



「何…?」



「なんでも。ほら、もっと振ってみろ。まずは100回だ。」



「…ひゃ、……?」



「数は数えれないのか?」



「…か?」


あたしはさっぱりよく分からなかった。


「俺と一緒に数えよ。俺の後に言うんだ。1!」


「い、…!…1!」



「2!」



「2!」



何度も言うけど


元から真似するのが得意だから鷹夜さんが言ったことを真似することができた



言いながら木刀を振る。



「45!」


「45…!」



気付けば鷹夜さんも一緒になって木刀を振っていた