「大丈夫。あの人は、福太郎の母さんみたいに乱暴にしないから。」
(……?)
「いい子、いい子。」
その子に抱えながら頭を撫でられた。
初めて知る心地良さに、あたしは安心した
「喉鳴らしてそんなに頭撫でられるのが好きか?」
ガウッとあたしは一つ吠えた。
「そうか、そうか。なら、もっと撫でてやる。」
あたしはその子にたくさん撫でられた。
ふと、その子を見るとさっきまでと違った顔であたしを見ていた。
「持ってきましたよ。」
再びさっきの人がやってきた。
その子はその人にあたしが怪我してるところを見せた。
「しみるかもしれません。以蔵、逃げないように抑えてて下さい。」
「はい。」
(……っ!い、痛い!)
何かを塗られた。
傷にしみて痛い。
あたしは痛さで動こうと抵抗したら、さっきの子に体を抑えられた。



