「……チッ。」 舌打ちした暁が私の首筋に顔を埋める。 髪の毛と息が当たってくすぐったい。 だけど、愛おしい人の重さに我慢する。 「…莉茉。」 「ん?」 「……これから仕事に出掛ける。」 「…そっか…。」 嫌で仕方ないと言わんばかりの暁に苦笑いを浮かべた。