「莉茉。」 驚きに目を丸くする私を、慣れ親しんだ暁の腕が引き寄せた。 安心する香りと体温に自分の顔が緩むのが分かる。 「暁、どうしたの?」 「俺のシャツ1枚で出て来るな。」 「…だって…。」 顔が朱に染まった。 「…暁の香りがしたから…。」 安心したんだもん。