「っ、若お疲れ様です。」 「……何の用だ?」 引き攣った笑みで頭を下げれば、露骨に不機嫌な暁が俺に冷たい視線を向ける。 「あの、いい加減に仕事に出てもらえませんかね…?」 「……。」 黙り込む暁。 ……やっぱり、不機嫌にもなるよね…。 ……でも…… 暁の仕事がたんまりと溜まってるんだよ…。 このまま、莉茉ちゃんと部屋に籠られるのは実直、痛い。