「っ、おはよう……。」 顔が朱に染まった。 暁に見られたくなくて、目の前の胸元に擦り寄る。 「…起きてたのか?」 「…うん。」 「なら、俺を起こせば良かったのに。」 楽しげに暁は私の髪を梳く。 「…………暁の寝顔を見てたから…。」 「……。」 小さく呟けば、暁の手の動きがぴたりと止まった。