「…莉茉。」 口付けを終わらせた暁に髪を優しく撫でられる。 「……。」 「……。」 荒い息の中、熱を宿した暁の瞳と見つめ合う。 「…好き…。」 ぽつりと言葉が溢れた。 ……好きなの、暁… 狂おしさに、私のこめかみに涙が溢れ落ちる。 これが、誰かを好きになるって事なんだ……。 ーーーこんなにも幸福で。 …………こんなにも満たされる。