「だからかな?構図を考える時に、羽しか思い浮かばなかったんだよね。」 莉茉の視線が自分の爪をじっと見つめる。 憧憬の籠った瞳で…。 「…莉茉が羽を手に入れるのは困る。」 「困る?」 不思議そうな顔で莉茉が、俺を見上げた。 だって、そうだろ? 「俺の側から飛び立っちまうじゃねぇか。」 それは困る。