……幸せそうに笑っていた莉茉を。 「……莉茉?」 莉茉の名前にお母さんの顔が少し歪む。 昔からそうだった。 莉茉に対して過剰な反応を、お母さんは示す。 「…ねぇ、茉莉ちゃん?本当にあの子だったの?」 憎んでいるとは違って、どこか怯えている節がある。 まぁ、その“理由”を私は知っているし、理解が出来るけど…。